三井物産を退社した経緯、及び2003年5月30日、6月2日の心境

現在46歳で、独立してから早いもので、8年経ちました。

独立当初はみなから、「三井物産みたいな大会社を安い退職金(本当にわずか)で、辞めてどうするの」と、あきれた声がほとんどでした。当時は本当に「何も考えず」に、辞めました。

「何とかなるだろう」「マグネシウムの将来は明るい」などと気軽に考えて、
販売目処はなんと、月間30MTのみでした。

もちろん、その当時は金属シリコンなどほかの商品もなく、
本当に、マグネシウム30MTで生きていくつもりでした。
いざとなったら、警備員にでもなって、英語も多少得意だから、
塾の教師ならなんとかなるさ、との気持ちでした。

時がすぎ、現在46歳の心境では、当時の気持ちは本当に「無謀」であったと思っております。
でも、8年の間に需要家の皆様に支えられ、いまでは、商品案内にありますとおり、多くの商品を取り扱うようになり、一応(リピート、一応)安定しております。

商売では、幸運に恵まれ、非常に幸せです。ありがとうございます。
他方、人生の折り返しを過ぎ、出世、富、名誉など世間の価値観に対しては、
正直、「最低限の生活資金」「老後資金」は心配しておりますが、
会社を大きくして名誉を得よう、などとは考えておりません。
いかに、自分の内面である心が、充実した時を過ごせるかを、毎日考えております。

私が、尊敬していた、美濃さん、舘井さんが 若くしてこの世をさり、
「ああ、人間はいつか死ぬんだ」との思いもあり、人生の有限性をひしひしと感じております。

私は、サラリーマン時代はほとんど本を読まなかった(読む暇がなかった)のですが、独立してからは、多読の部類に属します。
やはり、人間の本当の幸せは物質的繁栄ではなく、心の充実、安寧でしょう。
商売は時にそれを忘れがちですが、私としては、絶対に、「誠実に」「正直に」生きていくことが、結局は人間の本当の価値と現在は確信しております。

「一休道歌」は、そのなかでも人間の本質を見抜いたものとして感銘を受けております。
有漏路うろじより、無漏路むろじへ帰る一休み、雨降らば降れ風吹かば吹け」
この世は、一休みです。気楽に過ごしましょう
「仏とて外に求むる心こそ、迷いの中の迷いなりけり」
「行く末に宿をそことも定めねば、踏み迷うべき道もなきかな」
金銭欲、名誉欲はなにほどのことでしょうか。

5月30日にて、心の充実がこれからの人生の目標であると書きました。
しかし、今の私は、不安、心配、が心のかなりの部分を占め、
そのなかで、何とか皆様にお世話になって、毎日を暮らしております。

なかなか、一休さんのいう、
「物事に執着せざる心こそ、無相無心の無住なりけり」の心境にはなれません。
生活を安定向上させたい、ゴルフももっとうまくなりたい。
子供の将来も不安だ。今後の人生はどうなるだろう。などなど余計な心配をしてしまいます。
聖書にも、「明日のことを思い煩うな、明日が明日自ら思い煩らわん」とありますので、「ケセラセラ」ですが、そこまでの悟りの境地には行けません。

ただ、心がけているのは、せめて「感謝」の気持ちを持とうということです。
生活できるのも感謝、ゴルフできるのも感謝。仕事できるのも感謝。子供に恵まれたのも感謝。
よく、長寿のおばあさんが、「ああ、ありがたいありがたいことじゃ」などといっていますが、まさにそれは、そのことと思います。
心の観照の修行中です。

2003年5月30日、2003年6月2日加筆

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