肚の人 再考

日本人の人格を誇りに思ったと書いたばかりですが、
他方、今一度『日本人であることを誇りに思う』で書いた、「人間の力量」についても、福島原発の東京電力の対応を見るにつけ、トップの決断、危機管理能力の欠如も、他面の日本人の側面とも感じています。

福島原発が緊急停止したときに、最善の策は、「覚悟を決めて」原発の全面破棄を決断していれば、現在の事態は防げたとのコメントも、「原発建設関係担当者」のコメントとして掲載されていました。
緊急停止の後、事態の深刻さを即断し、破棄を決断さえしていれば、
「圧力を減圧し」「ホウ酸を大量投入」する荒療治ができたそうですが、
破棄せず、何とか再開することを優先努力したために、このような深刻な事態になったそうです。

つまりは、「何とか現状のまま、怒られないで(国民に)済まそう」
「電力足りないことで批判を浴びることは嫌だ」との、事なかれ主義、減点主義が、トップの意志と見ました。

冷静さ・秩序を重んじる美徳と共に、他方、悪い意味での協調主義、責任回避が、時には、決定的なダメージを与えてしまう、典型的事例でしょう。

自らの保身、最悪を回避するために己を犠牲にする覚悟の欠如は、 
その人たちに、運命を任せた大多数の国民が、不幸を背負ってしまう結果となりました。

先日、NHKのスペシャルドキュメントで、「日本はなぜ戦争に突き進んでしまったか」の中でも、官僚機構の意志決定メカニズムが、やはり「責任回避」「縄張り意識」「先送り主義」であったが故の、戦争突入と位置づけられていました。

我々は、究極の場面では、人生をかけ、時には生命をかけても、
決断しなければならない瞬間があるわけです。首相や社長が輪番制で良い筈はありません。

我々は、真の、覚悟ある「肚の人」をトップに据える、
しっかりした目をもっていなければなりませんね。

2011年3月16日

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