中村天風 再考察その1

2003年5月からこの随筆を書きだして、早いものでもう13年です。

最初のころの随筆を読んでみると、僕の心境としては、仕事にまい進してきた自分を、 もう一度見つめなおしたいとの思いで、人生や人生観を、主に禅思想を通して考えていたようです。

ところで皆さん、中村天風はご存知でしょうか?
僕も2003年~2005年、禅思想を勉強していたころ(今でも座禅していますが)に、中村天風を知ったのですが、最近になって、再度、その教え「心身統一法」を再勉強してみて、彼の「心」へのアプローチに、共感するところが多い自分を発見しました。

2005年当時の自分は、もうちょっと禅的な考えに共鳴していて、彼の心身統一法は、頭では理解を示しえても、いざ自分が実践するとなると、かなり隔たり大きい印象でした。

というのも、彼は、一言でいえば、「超積極主義者」で、運がないときでも、病で不調なときでも、常に心は、積極性を保ちなさい!!というのが、彼の心身統一法の教えです。

そう・・・超積極主義と言えば、現代では、松岡修造が有名ですね。
「毎日修造」のカレンダーが、百万部を超える勢いで売れているそうですが、
中村天風は、実は、その松岡修造にも、多大な影響を与えている人物です。

松岡修造は、中村天風の著作物は、ほぼ全部所有して熟読しているそうです。
実は、中村天風の薫陶を受けた有名人は数知れず、直接指導を受けた、明治・大正・昭和の、偉人たちでも、松下幸之助、ロックフェラー、双葉山、東郷平八郎、稲森和夫、広岡達朗、永守重信、尾崎行雄など、錚々そうそうたる名前が連なっています。

ここでは、中村天風の人物像は省略しますが、その教えは、
「どうやって心を、本来の霊魂である自分自身が支配して、真の幸福を掴むか」でありますが、それはまさに、禅で問う、「本来の自己」「祖師何故西来したか」「父母生まれるまえの自分」を悟るための、実践的方法論であります。

彼の教えは、
*観念要素の更改
*積極精神の養成
*神経反射の調節
によって、真の幸福に満ちた人生を得ることができると、言っています。

ここでその3つを詳しく述べると、随筆が5千語~1万語くらいのスペースになってしまいますので、まずは、もしご興味あれば、彼の著作である、「幸福なる人生」あるいは「真人生の探究」を、ご一読ください。

ではなぜ、上島は今・・中村天風なのか?ですが、
2005年当時から、僕も人生観が変化してきたのでしょう。 
なんだかんだと言って、いずれ死ぬまでの人生・・・ 思い悩んでもしょうがない。
全てを受け入れて、すべてを前向きに考えるべき。
それが最高の幸せという、彼の哲学に共鳴してきたからでしょう。

天風については、もう少し書いてみたいと思いますので、この章は、「その1」とします。

2016年3月29日

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