日本の危機管理の欠如

久しぶりの 随筆です。
今年2月に 勃発したウクライナの悲惨な状況は
長年 平和ボケしてきた 日本人でも 大いに危機管理を
考えさせられる出来事ですので、私もちょっと違った視点で
日本人に警鐘を鳴らしたいと思います。

まずは 下記の数字を 示しますので
それが何を表すのか 考えてみてください。

スイス(永世中立国)   100%
イスラエル   100%
ノルウェー  98%
アメリカ 82%
ロシア 78%
イギリス 67%
シンガポール  54%
韓国(ソウル) 300%
日本 0.02%

・・・・・  正解は
国民全体における 核シェルター普及率です。
奇しくも
昨日4月25日 付け 日本経済新聞一面トップで
日本の危機管理意識の欠如に対する警鐘として
お寒い 地下施設の避難設備状況を 述べていました。
日経新聞記者も同じような 疑問・危機意識を持ったのでしょうね。

ウクライナが ロシアの空爆の嵐を浴びて 都市のビルの大半が
原型をとどめていない状況を 毎日テレビで見ていますが、
ウクライナの民間人の 被害(死者・負傷者)状況は
数百人が死んだ・・  数千人が おそらく殺された
との 報道が なされるにつけ
私は、(失礼ながら)「あんな強烈な空爆でたったそれだけの死者?」  「もし日本が同じような攻撃をうけたら果たしてどれだけの被害が あっただろうか?」と考えるに至りました。

もし日本だったら おそらく 民間人の死者は 少なく見積もっても
数十万人になっているだろうと思います。

ウクライナでは 民間人の悲惨な状況を 「地下壕」「地下室」から
伝えております。
マリウポリの製鉄所には 数千人が1~2か月住める十分な地下設備があり、
今でも民間人や兵士が地下設備にて抵抗しております。
キーウの地下鉄は 地下100mもの深さがあり
ゼレンスキー大統領はそこから 世界に向け記者会見を しておりました。

ウクライナの核シェルター普及率は 統計が見つかっていませんが、
ロシアやノルウェーから類推すると
おそらく70~80%は普及しているのでしょう。

日本は ロシア・中国・北朝鮮から いつでも弾道ミサイルが到達できる
距離にあり、 今回のみならず、世界大戦が起きたら、いつでも即
核が 飛んでくる可能性があります。

核戦争は たぶん毎日 絶え間なく発射されるということでなく
わずか2~3日の間に 数百発が 世界中の都市にむけて
発射され、世界の機能がマヒし それ以上の数千発(アメリカとロシアしか
数千発は保持していないことから)が発射される
前に戦争は終結することが 蓋然性として高いと思われます。

つまりは 強烈な放射線が空中に 多量に残っている期間(1-2週間)
をいかに 生き延びるかが 核戦争への備えと言えます。(核シェルター会社のコメント)

スイスは 核保有国ではありません。
NATOにも所属してない 永世中立国でありますが
しかしながら 核シェルター普及は100%で 国の補助が出ております。

永世中立は 非常な覚悟の下に 自主自立 自衛をするという
強固な意志で成り立っております。
それが 核シェルター普及100%に表れているのでしょう。

お隣韓国も 北朝鮮からの核攻撃に 万が一の備えとして
ソウルは300%(これは 人口に対して核シェルター収容可能人数が3倍ということ)
の準備をしております。

日本は このままでは わずか数発の核が 撃ち込まれたら
シェルターが ほぼゼロですから
多分 数百万人の命は一瞬にして失われ
社会機能も一瞬にして崩壊するでしょう。

このウクライナ紛争では そのようなことを強く感じてしまいました。
もちろん 平和が ず~~~と続くことを 強く願っているのですが
それはスイスでも同じこと。

恒久平和の願いと  現実の自衛は 「それとこれとは別問題」として
割り切って 備えることは 肝要と 思います。

2022年4月26日

“日本の危機管理の欠如” への1件のコメント

  1. H.M より:

    はじめまして、私は H.Mと申します、企業理念を拝見させて頂きましたが
    あなたの考え方に深く感銘を受けました、これか
    らも益々の発展を心より願っております。
    昨今 邪悪な人間の暴走が目に余リます、孫達が
    平和に暮らせる地球環境である事を願っておりま
    す。大変失礼しました。

    1. 弊社社長 より:

      HMさんへ
      コメントありがとうございます。
      「孫達が・・」とおっしゃっていることから
      ほぼ、ご同輩と推察しております。
      これからの日本、平和に暮らせるように
      我々世代がしっかりと良い環境を次世代に残す責務があります。ともにがんばりましょう

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