マグネシウムと健康 その2

先日に引き続き、 マグネシウムと健康について 書いてみたいと
思います。 本当に知れば知るほど 人間(動物)とマグネシウムの
かかわりは 深いと 再認識しました。

そもそも 無機物の世界から 生物が誕生したのは
ミネラルの 「触媒作用」が あったからと言われており、
生物の起源である 単細胞には 海水の成分(すなわち 水とミネラル)が必ず含まれております。
その中でも中心の役割を果たすのは カルシウムと ナトリウムと
マグネシウムです。

現代の栄養学にては、3大栄養素 である 脂肪、糖質、タンパク質を
バランスよく摂るように 教えられていますが、 (加えて ビタミンとか
酵素とか が最近加わりました)
あまりミネラルの 役割(作用)には 触れられておりません。
しかし、もともとは  生命とは ミネラルに囲まれた 海水を起源と
しているわけで、 実は ミネラル 抜きには健康が維持されないと
分かってきました。

現代の栄養学では  「カルシウムは骨の形成に不可欠だから 摂りなさい」
「ナトリウムは 摂りすぎると害になるから 控えなさい」 程度の教えです。
マグネシウムに関しては 全く 何も 語られていませんでしたが
実は 一番重要なのは マグネシウムであり、 しかも現代病、生活習慣病である 癌、 糖尿病、 鬱病 、血管疾患(脳梗塞、脳出血、心筋梗塞) は
全てマグネシウム不足が原因であるという ことが最近、 判明してきました。

下記は 予防医学の観点から それを 強く訴えた論文 から
一部引用しました。 ご一読ください

1)カルシウムを積極的に 摂ること・・・  実は 人体に害である

動脈硬化を例に上げます。 動脈硬化は なぜ血管が固くなるのでしょう
血液中のコレステロールが 血管にへばりついただけなら、 はさみでも
力をいれず簡単に切れます。 しかし 動脈硬化を起こした血管は
切る時にバリバリと 音がします!!。 その真犯人は実は カルシウムなのです。 このカルシウムは 食べ物から吸収されたものではなく
もともと体内(骨)にあったカルシウムが 「居場所」を間違えたものです。これを 医学用語で 「異所性石灰化」と言います。

その原因は 「動物性たんぱく質=牛乳など」や「糖質あるいは炭水化物」の過剰摂取にあります。

作用機序 としては  その過剰摂取により 血液が酸性に傾くと それを 弱アルカリ性に戻そうとして カルシウムが 血中に溶け出し
中和し、その作用が終えたら 「本来は」再び骨に戻り (再石灰化)バランスが保たれます。

しかし 絶え間ない 過食により カルシウムバランスが崩れると
再石灰化=骨に戻ること が 追いつかなくなり 大量のカルシウムが血液中に とどまった状態 が慢性化すると やがては 血管壁に付着し
(異所性石灰化) 動脈硬化を招く・・・ という ことになります。

2)マグネシウムの 重要性

カルシウムは 骨にあるカルシウムが 血中に溶け出すことによって
人体の理想の PH値を保つ重要な機能がありますが、その カルシウムの アクションをコントロールする重要なミネラルこそ  「司令塔」のマグネシウム であるのです。

マグネシウムは 骨ではカルシウムの定着をサポートし 骨以外の細胞では
生命活動のスイッチとして 細胞内に入り込んだカルシウムを 細胞の外に
戻す役割を果たしています。

ところが 現代の食生活では 農薬・化学肥料にまみれた 野菜
冷凍食品に代表される 精製加工「しすぎた」食品など ほとんどマグネシウムが含まれていない食生活となっており
加えて 身心のストレスによってもマグネシウムが容易に失われる こととなりました。 そして慢性的マグネシウム不足により 細胞内に入り込んだ
カルシウムを外にくみ出せなくなっております。

細胞は 骨格系、筋肉系、神経系、免疫系、内分泌系 などのすべての構成、つまり全身に及びます。 
不要なカルシウムが脳の細胞内にたまれば、 鬱病 不眠、認知症 学習障害 ADHD 統合失調症になり、 内分泌系にたまれば 糖尿病や 甲状腺障害、 血管にたまれば動脈硬化、 乳房にたまれば乳がん といった具合です。

「健康な細胞には マグネシウムがあってカルシウムがない
不健康な細胞には カルシウムがあってマグネシウムがない」
これは 身体のどの部分にも共通する 法則です

3)マグネシウムで 治せない 現代の生活習慣病はない!!

であるからして、 これからは マグネシウムの 摂取を もっともっと
意識すべきと警告します。

マグネシウムの機能役割は
カルシウムコントロール(一番重要ですが)のみならず 300種類以上の 酵素をアシストする 機能もあります。(腸内環境にも不可欠)

さらには ATP(人間が生きるためのエネルギー源)は マグネシウムが
結合した状態でないと 利用できません
つまりは 身体を動かしたり、 有害物質を解毒したり 体内で働く
物質を合成したりする機能もマグネシウムが 担っています。

鬱病に代表される心の病は 脳内の神経伝達物質の 不具合ですが
それも マグネシウムは神経伝達物質の司令塔として 機能しています。

4)今すぐ マグネシウムモードに 食生活を変換せよ!!

では どのような食生活をすべきでしょうか??
まずは マグネシウムの体内吸収を阻害するものを 摂らないことです
  阻害するものとしては
   *清涼飲料水や 加工食品=リンが多く リンは 阻害します
   *カフェインやアルコール (特に糖質が多いビール、日本酒) 
   *高脂肪の食事
   *農薬や化学肥料まみれの野菜

  摂るべき食材としては
   *無農薬 有機栽培の野菜 果物
   *玄米 や 全粒小麦 など 精製していないもの
   *ナッツ類  海藻類

以上が マグネシウムの摂取の意義です。

弊職はマグネシウム協会副会長として マグネシウムの使用の普及活動
をしていますが、 もしかしたら本当に 役立つ普及活動は
産業でなく  個々人であるみなさんの肉体に マグネシウムを普及すること
かも知れません。それを認識しましたので ここに 随筆にて
訴えております。

「異所性石灰化」・・・・   よく覚えてください。

2019年1月29日

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